着床出血に喜ぶも出血は続き、やがて大量出血に!
今回の妊娠で初めての着床出血を経験し、大喜びしていたのも束の間、通常4〜5日で止まるとされる出血が全く止まらず、ピンクや茶色のおりものがずっと続いていました。
それでも、おりものに混ざる程度の出血であれば「きっと少量だから大丈夫だろう」と気を保つことができていたのですが、5週目に入った頃から徐々に血が濃くなっていき(おりものに混ざって乳白色っぽくなっていた出血が、血の量が増えたのか明らかに乳白感のない“血の色”に変化していきました)、ついに5w2dにポタポタと便器に滴れるような、本格滴な出血になってしまいました。
私が経験した出血の一部始終をまとめておきます。
最初の鮮血は5w2d 便器にポタポタと…
最初に「明らかな鮮血の出血」があったのは5w2dのことでした。
夜、トイレに腰掛けたらポタポタポタ…と、真っ赤な鮮血が数滴垂れていたんです。
ティッシュで拭いてみると、色は生理の時のような赤黒い色…。
腹痛はありませんでした。
でも、その後はまた、おりものに血が混ざる程度の量に落ち着いたこともあって、一安心しました。
5w3d 大量の出血が1回
その翌日、病院で無事胎嚢を確認(同時に血腫も発見!)し、意気揚々と帰宅して、トイレでホッと一息つこうと思ったその時…
シャー!
と勢いよく鮮血が流れ出てきました。
色はトマトジュースのような鮮やかな赤色で、血は生理の時とは違って、水のようにサラサラでした。
この時も腹痛は無かったですが、念のためにずっとベッドで横になることに。
この日も、その後は大きな出血が続くことはなく、翌日には茶オリ程度に落ち着いてくれました。
5w6d 鮮血がポタポタ…
5w3dの出血がようやく落ち着いてきた5w6dの夜、再び便器にポタポタと滴れるような出血がありました。
この時の血は、5w2dの出血の時のような、赤黒い鮮血でした。
この時も腹痛はなく、翌朝には茶オリになっていました。
6w3d 生理2日目よりも多い出血が1晩中続く
そして、本格的な出血が始まってしまったのが、6w3dの夜のこと。
トイレに行ったら、いきなり、生理2日目のような大量の血がドドドドー!と流れ出してきてしまったんです!
しかも、全然血が止まらない!!!
血の量は、生理2日目の24時間に出る経血の総量くらいの量が、たった1度に出るくらいの感覚でした。
血の色は生理の時のような赤色(ラズベリーっぽい色?)で、血もドロドロしていましたが、生理の時みたいな血の塊が出てくることはなく、ひたすら“ただの血”が流れ出ている感じでした。
腹痛は全くありませんでした。
その日、とりあえず横になってみたものの、1〜2時間おきにトイレに行くたびに、また大量の血がドーっと流れてくるという状況が5時間ほど続き、6〜7時間経った頃にようやく血の量が落ち着いて、徐々に出血が収まっていきました。
そして、この3日後(6w6d)に受診した際に、子宮内にかなり大きな血腫(絨毛膜下血腫)ができていることが判明しました。その大きさは、胎嚢の何倍もあるようなものばかりで、数も子宮のあちこちに3個、4個できている状態でした。
7w3d 生理2日目よりも多い出血が24時間続く
前回の出血からちょうど1週間後の7w3dにも、またまた鮮血の大量出血が起こりました。
ちょうど着替えをしている時に、“股から何かが流れ出る感覚”を感じて急いでティッシュ4〜5枚をあてがいました。最初は「ちょっと量が多めのおりものかな?」と思っていたのですが、全然とまる気配がないので、急いで風呂場に駆け込むと、ティッシュでは抑えきれなくなった大量の血がドバドバと漏れ出てきました。
この時の出血は、最初はトマトジュースのような色で水のようにサラサラの血でしたが、徐々にドロっとした質感の血に変化。
1〜2時間おきにトイレに行くたびに生理2日目よりも多いくらいの血が流れ出るという状況が、約24時間続きました(血の塊は出なかったです)。
そしてこの日の出血時には猛烈な腹痛も感じました。
まるで子宮がねじれているかのような痛みで、「イタタタタ…」と声に出さずにはいられないほど。普段の生理痛(頭痛薬で収まる程度)の何倍も酷くて、まっすぐ立ち上がることもできませんでした。
幸い、この腹痛は10分程度で収まったのですが、さすがに「もう赤ちゃんダメかも…」と心が折れそうになった瞬間でした。
8w5d 生理2日目よりも多い出血が12時間続く
前回の出血が今までにない長時間&腹痛を伴うものだったこともあり、かなり心配モードでクリニックを受診→赤ちゃんは無事に育っていたことが分かり、ホッとして帰宅しようとクリニックを出たその時、またまた大出血が始まってしまいました。
外出時は念のためにナプキンを付けていたので、服を汚すことが無かったのが幸いでした。
ただ、出血後すぐにトイレに駆け込むと、すでに昼用のナプキンは端から端まで血で埋まり、今にも漏れ出しそうになっていました。
その場ですぐに予備に持ち合わせていた夜用のナプキンに替えましたが、駅に向かうまで5分ほど歩いただけでもジャー、ジャー、ジャーと流れ出る血が止まらず、途中のトイレでナプキンを交換しました。
なんと、夜用ナプキンを付けてからまだ5分ほどしか経っていないのに、すでに隙間がないほどに血で埋め尽くされていたんです!
ショーツから剥がして持ってみると、間違って洗濯しちゃった時みたいにタップンタップンに血を吸って、かなり重たくなっていました。
そこでまた夜用ナプキンを装着し、無事帰宅できたのですが、1時間に昼用ナプキン1枚、夜用ナプキン2枚をいっぱいにするほどの出血とは相当のものですよね…。
この日もだいたい12時間くらい、生理2日目よりも多い出血が続き、徐々に治っていきました。
この日の血は、最初は水のようにサラサラ→徐々にドロッとした感じに変化しましたが、血の塊は出ませんでした。
そして腹痛も無かったです。
9w6d 生理2日目よりも多い出血が12時間続く
そして、不妊治療クリニックを無事卒業した9w6dも、大量出血が待ち受けていました。
クリニックから帰宅後に水のような大量出血が始まり、約12時間出血し続けました。
この日も血の塊、腹痛ともにありませんでした。
そして不思議なことに、この出血の2日後(7w1d)にピタッと出血が止まり、この日以降、ピンクや茶色いおりものすらも見なくなりました。
ちなみに、ここまで書いてきた出血の記録は目立つもの(軽くパニックになるような出血)ばかりで、書いていない日にも必ずピンク〜茶色の少量の出血は続いていました。
絨毛膜下血腫とは
私が見舞われた絨毛膜下血腫(じゅうもうまっかけっしゅ)とは、赤ちゃんが子宮に根を張るように大量の毛細血管が作られる過程で、子宮内に血腫ができてしまう現象のことです。
ドクター曰く、とくに絨毛膜下血腫ができること自体は珍しいことではないらしく、小さい血腫ができてしまう人はそれなりに存在するそうです。
ただ私の場合、血腫の大きさと量がハンパじゃなかった!
子宮内をエコーで見た時に、胎嚢がある以外の場所にびっしりと血腫ができている状態で、ドクターからも「ここまで大きい血腫は…あまり見ないわぁ…」と言われてしまうほどでした。
そして、血腫ができても出血しない人もいるそうです。
絨毛膜下血腫が流産に繋がる可能性
妊娠初期の出血。それも、鮮血の大出血ともなると、やはり流産の可能性が頭をよぎりますよね。
私自身も、出血するたびにそうでした。
なのに、なぜ私は4度にも渡る大出血を起こしながらも、流産しなかったのか?
ドクターが解説してくれた理由は下記の2つです。
- 運良く、赤ちゃんが着床していた場所が子宮のてっぺん部分で、血腫はその下の部分にできているから、出血のたびに赤ちゃんが血まみれになっているわけではない。
- たとえ出血があっても、赤ちゃんがきちんと子宮に根付いていれば、即流産になることはない。ただ、血を外に出そうと子宮が収縮することが、流産に繋がることはある。
ということでした。
ドクターに教えてもらって初めて知ったのですが、経膣エコーでは、右側が子宮の上側、左側が子宮の下側という風に写るのだそうです。
確かに、一番右に赤ちゃん(黄色で囲ったところ)、左側に血腫(ピンクで囲ったところ)が写っていますよね。
私の場合、運良く子宮のてっぺんに着床してくれていたことも、功を奏してくれていたようでした。
そして、子宮収縮がよくないということで、6w6dからは子宮収縮を抑える「ダクチル」という薬を処方されました。
また、「今後、出血が原因の感染症で、流産に繋がることがある。」とも注意を受けました。
感染症に関しては、発熱があったりしたら抗生物質を処方すると言われていたので、毎日検温していました。(妊娠初期はそもそも体温が高くて、私の場合、普段から37.5℃くらいの微熱があったので、ちょっとした体温の変化に気づくためにも、毎日の検温は効果的です)
絨毛膜下血腫を予防する方法はあるの?
私のように大出血を引き起こしたり、最悪の場合流産に繋がってしまう可能性もはらむ絨毛膜下血腫。
できることなら予防したり、血腫を大きくしない&増やさないようにしたいですよね。
ただ、ドクターからもはっきりと言われましたが、『絨毛膜下血腫を予防する方法はない』そうです。
確かに私も、初めての大出血である6w3d以降、自宅で絶対安静の生活をしていました。家事は一切やらず、立ち上がるのはトイレとシャワーの時のみ。
食事も寝たままとり、髪もベッドに寝たまま乾かすなど、とにかくできる限りの工夫をして、安静を心がけていたんです。
それなのに、その後の検診に行くたびに赤ちゃんよりも急スピードで血腫がモリモリ成長してしまっていて、落胆したのを覚えています。
絨毛膜下血腫の出血を防ぐ方法
絨毛膜下血腫ができてしまうことを防げないのなら、せめて出血だけは防ぎたいですよね。
実は、大出血する度にドクターに対策を聞いていたのですが『どうすることも出来ないから、絶対安静はしなくていい。遠出するような外出は避けてほしいけど、家事など身の回りのことは普通にやって構わない』と言われていました。
でも実は、何度か経験した私の出血は「日中頑張って動いた日(掃除をがんばったり、クリニックに行ったり)」に起こっていることが多かったんです。
そのことからも、直感的に「動くのは絶対に良くない」と感じていました。
それに、これは推測ですが、おそらく大出血を繰り返してしまうのは、傷ついた血管や子宮の表面が治りきらないことが原因だと考えていました。
そこで夫婦で相談して導き出した対策は
- とにかく動かないこと
- 出血した部分が治るには相当な時間がかかるだろうから、出血が減っても安心せずに絶対安静を貫くこと
の2点でした。
おそらくドクターは、「絨毛膜下血腫を防ぐ方法が何もない=有効な対策はない」と判断し、安静を指示しなかったのだと思います。
確かに、6w6dから止血剤を処方されて飲んでいましたが、その後も出血は続いたので、薬が効果的でないことは明らかでしたし、妊娠12週未満は胎児の染色体が原因による初期流産も多い時期なので、血腫による出血の流産も含めて“自然淘汰”だと考えていたのかもしれません。
でも、私たち夫婦にとっては5年間も不妊治療をしてきてやっと授かった命。
胎児の染色体が原因ならまだしも、出血が原因での流産なんて絶対にしたくありませんでした。それに、『もしかしたら普通に生活していても赤ちゃんは育つかもしれない。でももしダメになってしまった時に「あの時、普通に動いてしまったから流産してしまったんだ」という後悔はしたくない。「やれることは全力でやった」と思いたい。』という考えも夫婦で一致していたので、完全自己判断で絶対安静生活を始めました。
絶対安静は6w6dから、14wごろまで、約1ヶ月半続けました。
すると、やはり動かなかったのが功を奏したのか、不妊治療クリニックを卒業した9w6dの出血を最後に、ピタリと出血は収まりました。(9w6d〜12wまでは、家から一歩も出ず絶対安静にしていました)
妊娠初期に出血した時はどんな行動をとるのが正解?病院に行くべき?
妊娠初期に大出血があると、だれもがパニクってしまうものだと思います。
私も、今でこそ冷静に語れていますが、出血した時はもう頭が真っ白で…
かなり鈍感な夫でさえも、顔面蒼白になっている私の顔を見て「どうした!?なんかあったんか!?!?」と嗅ぎつけたくらい、相当なパニックに陥っていました。
ただ私は、出血があってすぐは病院へ行かず、半日から1日ぐらい様子を見て、血が止まるのを待ってから病院に行っていました。
その理由は以下の4点です。
- 子宮外妊娠の可能性はなかった(胎嚢確認済みだった)から
- 妊娠初期の流産はどうやっても止めることが出来ないと知っていたから
- 血腫からの出血を止める方法がないと知っていたから
- ジタバタ動くよりも、とにかく安静にして1秒でも早く出血を止めることが大切だと思ったから
まだ胎嚢確認前で、子宮外妊娠の可能性がある場合は、卵管破裂からの大出血で命に関わる危険もあるので一刻も早く病院に行くことが大切ですが、私は子宮内に胎嚢が確認されていて、かつ胎嚢確認時に血腫ができていることもわかっていたので、絨毛膜下血腫からの出血だと気づくことが出来ました。
そして、妊娠初期の流産を止める方法がないのなら、赤ちゃんのためにも、私自身のためにも一刻も早く出血を抑えることが重要だと考え、ひとまず自宅で安静にするという行動をとりました。
後に病院を受信した際、この経緯を説明したら『良くジタバタせずに冷静でいられたわね〜!!』と、その対処を褒められたので、きっと出血時の対応としてはこれで良かったんだと自負しています。
大量出血に見舞われながらも、なぜ冷静でいられたのか?
ドクターにも驚かれた通り、妊娠初期に大出血して、「まず自宅で様子見」する人は圧倒的に少ないようで、多くの人は夜間救急などに駆け込むケースが多いようです。
そんな中、なぜ私がこれほどまでに冷静でいられたのか。
普段はどちらかというとテンパり屋なタイプなので、今思い返しても不思議に思えますが、その理由を挙げるとすれば
『出血がいつもサラサラな血で、血の塊が一切出なかったから』
に尽きると思います。
5wから9wに渡って、幾度となく出血を繰り返してきたわけですが、血の質はサラサラだったり、ドロっとしていたり様々だったものの、いずれの場合も血の塊が出たことがなかったんです。
つまり、血の塊が無いということは、赤ちゃんはまだお腹の中にいる!!
と信じることができたからこそ、出血にもわりと冷静に対処出来たのかもしれません。
そしてもう一つ。
結果的には4度の大出血とも、「とりあえず自宅で止血を待つ」という対処法で乗り越えることが出来ましたが、一つだけ夫婦間で決めていたルールがあります。
それは、『出血がひどくて貧血ぎみになったり、血圧が下がったりしたら迷わず救急車を呼ぶ!』です。
私の場合は幸いにも、出血中に体調に変化はありませんでしたが、頭がクラクラしたり、血の気が引いたりするなど、血圧低下のサインが現れたら、我慢せずに救急車を呼ぶと決めていました。
自分の中で、自宅で様子を見るのか、病院に行くべきかの線引きをしっかりと決めていたことも、冷静に対処できた大きな理由だったと思います。
巨大な血腫のその後
絶対安静を貫いても、9wまで順調に肥大化していった血腫。
その後どうなったかというと…
【12週の検診】
子宮いっぱいにできていた血腫は、まだまだ元気にそこにおりました(汗)。
大きさも9wの時と変わっていなかったように思います。
ただ、これまでは血腫の中が血でいっぱいになっていたので、エコーには真っ黒に写っていたのですが、12wではちょっとだけ白っぽくなっていて(チャコールグレーくらい)、「ちょっと固まってきているね」ということでした。
12wの検診は、不妊治療クリニックを卒業後に初めて産科での受診になったのですが、産科の先生が「この規模の絨毛膜下血腫だったら、うちなら入院させるレベルやな」と言っていたので、やはり自宅で絶対安静にしていて正解だったんだ!と思いました。(先生曰く、入院したからといって治るものでは無いそうですが…)
【14週の検診】
前回同様、血腫の大きさは変わらず、色も前回と同じくらいのチャコールグレーでした。
やはり、血腫が固まるのはなかなか時間がかかるものなんですね。
ただ、胎盤が徐々に完成しつつある時期だからなのか、血腫の肥大化は収まっているように見えました。
先生からは「かなり大きな血腫だから、完全に吸収されるのはまだ何ヶ月もかかるよ」とのことでした(汗)。
【20週】【21週】【22週】に計4度の出血!!
幸いな事に9週から出血は止まっていて、安定期に入ってからはすっかり体調も良くなっていたので、安心して家事をしていました。
でも、巨大な血腫との戦いはまだまだ終わっていなかった!
妊娠期間も6ヶ月に入った20w2dの朝、いつも通りトイレを済ませてから便器を見ると…
便器の中が赤茶色の血で染まってる!!!
トイレットペーパーで拭いてみたら、チョコレート色とまではいかないですが、茶色い血だったので、血腫の中の血が出てきたんだと思いました。
念のためにすぐに病院にいきましたが、やはり出血は血腫からで、胎盤や子宮頸管には異常は見られず、赤ちゃんも元気でホッとしました。
そしてこの時の出血は、妊娠初期のものとは全く違い、『茶色いドロっとした血』でした。
妊娠初期のように出血が続くということもなく、朝一にバーっと出ただけで、あとは終わりかけの生理のような状態に。
翌日には茶オリとなりました。
その後、同じように古い血腫からの出血が、21w3d、21w5d、22w3dと立て続けにありました…。
その都度病院へ行き、膣洗浄と感染予防の膣錠を入れてもらいました。
そして22w3dの出血後にエコーで確認すると、それまであった7cm大の血腫が消えていた!
どうやら私の場合、大きな血腫は吸収されることなく、全て破けて出てきたみたいです。
コメント
こんにちは。
現在妊娠11週です。
記事を拝見しました。
私も先日2度大出血し、本当に頭が真っ白になりました。現在は出血はおさまっていますが、血腫が大きくいつ出血してもおかしくない状況です…
不安でたまらず、ネットばかり見ていますが、全く私と同じような状況のこの記事をみて元気を頂きました。
大出血しても赤ちゃん頑張ってくれたのですね(T_T)
私も赤ちゃんを信じて、頑張ろうと思いました。
ありがとうございました。