CC評価の受精卵はダメ?受精卵のグレードと染色体異常&妊娠について4度の移植を経て思うこと

不妊治療

CC評価の受精卵は破棄!?

先日、銀座の両角レディースクリニック院長の両角和人さんがブログで、

「当院ではCCランクの受精卵は破棄する」

と紹介していました。

胚盤胞に付けられる【4AA】などの評価は

数字:胚盤胞の成長具合、数字が大きいほど成長が早い

1つめのローマ字:内細胞塊の数と密度、Aは評価が高くCは評価が低い

2つめのローマ字:栄養外胚葉の数と密度、Aは評価が高くCは評価が低い

という意味を持っています。

見た目だけでの判断なので、【評価が高い胚=絶対に良好胚】とは言い切れませんが、どのクリニックでも、やはり評価が高い胚盤胞ほど妊娠率が高いというデータが公表されています。

そして、両角レディースクリニックがCC評価の胚盤胞を破棄する理由としては

「CCは他の胚盤胞とは全く異なるもの」ということです。

CCとCBは近い様に思われるかもしれませんが形態的には全く異なります。

最終的な形態のみならず分裂の過程も明らかに異なります。

と、ブログに綴られていました。

両角レディースクリニック院長のブログはこちら

実際、両角レディースクリニックでは形態不良胚を排除して移植するため、他院に比べて流産率が低いという成果も得られているということでした。

経験豊富で、大人気のクリニックの院長が言うのだから、間違った情報ではないと思いますが、私はこの考えにはちょっと違和感を感じます。

というのも…

私は4CCで初めて妊娠しました

私自身がCC評価の胚盤胞で、初めて妊娠することができたからです。

これまで4度の移植を経験してきましたが、結果はそれぞれ

4AA 5日目胚盤胞、アシステッドハッチングあり、SEET法→×(着床すらせず)

4BA 5日目胚盤胞、アシステッドハッチングあり、SEET法→×(hcg5.8)

4BB 5日目胚盤胞、アシステッドハッチングあり、初期胚との二段階移植→×(hcg15.3)

4CC 5日目胚盤胞、アシステッドハッチングあり→◯(順調に妊娠継続中!)

となっています。

ちなみに、こちらが初めて移植した【4AA】胚です。

まん丸で細胞も密に詰まっていて、見るからに優等生!という感じでしたが、ダメでした…。

そしてこちらが、妊娠した【4CC】の胚盤胞。4AAに比べると細胞の大きさもまばらだし、フラグメンテーション(細胞のゴミ)もあちこちにあるし、胚盤胞自体のサイズも小さいし、見た目では圧倒的にブチャイクです。

過去3度の移植はSEET法をしてみたり、二段階胚移植をしてみたりと、妊娠率を上げるために様々な工夫もしてもらいましたが結果には至らず…。

ですが私の場合は不思議なことに、4AAが一番結果に結びつかず、グレードが下がるほど結果に近づいて行っている感じでした。

もちろん、不妊も妊娠も、ハッキリとした因果関係が解明されていない、奇跡に溢れた分野ですし、私が4CCで妊娠できたのも“単なる運”だったのかもしれません。

ですが、これまで何をしてもダメだった頑固な不妊が、4CCの胚盤胞によって初めて妊娠できたというのも、紛れもない事実です。

CCの胚盤胞グレードと、染色体異常の関係

胚盤胞のグレードと妊娠率の関係はもちろん、妊娠したその後、つまり無事に、そして元気に生まれてきてくれるかというのも気になるところではないでしょうか?

私が移植しても妊娠に至らなかった胚盤胞たち(4AA、4BA、4BB)に関して、医師からは「染色体異常だった可能性が高い」と説明を受けました。

そして、初めて妊娠に至った4CC。

妊娠初期は絨毛膜下血腫(受精卵ではなく、母体側の問題)の大量出血に怯える日々を過ごしていたのにもかかわらず逞しく成長し、妊娠後期を迎えた今、平均サイズよりちょっと大きめを維持しながらグングン成長してくれています。

心臓や内臓、脳にもエコーで異常は見られず、口唇口蓋裂もなし。

首の後ろの浮腫みで染色体異常の可能性をチェックするNT検査もしましたが、何の問題もありませんでした。

これらの経験を踏まえた上でも、改めて胚盤胞のグレードと染色体異常には、本当になんの関係も無いんだと確信することができました。

CCだからって捨てちゃうの、勿体なくない?

ぶっちゃけ、AAやAB、BAなど評価の高い胚ってそんなに簡単には得られません。

私は26歳と、かなり若い時期に採卵を経験しましたが、それでもAA評価は1つだけ。

むしろ、4CC×2個、3CC×1個と、CC評価の胚盤胞の方がたくさんありました。

もし私がCCだからと捨ててしまったら、貴重な妊娠のチャンスを3回も逃してしまうことに繋がりますし、チャンスを逃した分、また自己注射に耐えて採卵から行わなければならないなど、余計に肉体的・金銭的な負担を被っていた可能性も考えられます。

もちろん、妊娠率を上げるのはもちろんですが、患者の精神的・金銭的負担を軽減するために、流産率を下げるというのも不妊治療クリニックに求められる実績の一つです。

両角レディースクリニックではこのポイントを重視するからこそ、CC評価の胚盤胞を破棄するという決断に至っているのだと思いますが、胚盤胞の見た目での評価と妊娠率は必ずしもイコールではありません。

CCだからって一概に捨てちゃうのは、やっぱり勿体なくないですかねぇ???

胚盤胞ランクの考え方もクリニック選びのポイント

CCだからと破棄するクリニックは度々耳にすることはあるので、不妊治療クリニックでは当たり前に行われている淘汰法の一つなのだと思います。

ただ私は、受精卵の可能性を信じて、グレードにとらわれずに移植にチャレンジしてみても良いと思います。

母体側に年齢的余裕があるならなおのこと。

トータルで使える胚盤胞の数が増えればその分、妊娠の可能性を上げ、もう一度採卵する負担を回避できることにも繋がりますから。

なので、体外受精や顕微受精にステップアップする前に、【クリニックの方針としてどのグレードの胚盤胞までを移植対象としているか】をきちんとチェックしておくことも、クリニック選びの1つのポイントにしても良いと思います。

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